焼物は、土作り、成形、乾燥、本焼を基本的な流れにして、その焼物の種類によって素焼きの工程で完成するもの、釉薬や絵付けなどの工程を加えるものなどがあります。

美濃焼きの紹介

焼き物のできるまで

焼物は、土作り、成形、乾燥、本焼を基本的な流れにして、 その焼物の種類によって素焼きの工程で完成するもの、釉薬や絵付けなどの工程を加えるものなどがあります。
この工程の間に削ったり、貼り付けたりしながら、陶磁器に表情を与えていきます。ここでは、その流れに沿って、陶磁器ができるまでの工程をご紹介していきます。

土作り

土作り

土と炎の芸術と言われる焼き物では 最初の土作りが大切です。
まず、不純物を取り除いた土を、土練機にかけたり 足で踏んで均等になるように荒練りします。 その土を寝かせて、バクテリアの発酵を待ち 適度な粘りある土を作ります。
さらに小分けにして練り込み、この時に 土の中から空気をしっかりと抜きます。 土は種類によって含まれる鉱物の性質が違いますから、 その土の性質によって焼き上がりの表情が変わります。

成形

成形

焼き物の形を作る作業です。
大きな壷を成形するときに使われる”ひも作り”という方法もありますが、 一般的にはロクロと言われる回転台に土を乗せ、その遠心力を使って、 手に水をつけながら土を引き上げて成形していく方法です。
形を整えて糸で切り離し形が崩れないように乾燥させます。 このとき器の底の脚にあたる高台を削りとったり、輪にした土を 張り付ける”付け高台”にしたりして、作る器の形を決めます。

乾燥・素焼

乾燥・素焼き

乾燥は成形したものを並べて陰干しにし時間をかけてじっくりとします。
適度に乾いたところで、器を座りやすくするために高台を削ります。 さらに、天日に当て乾燥させますが、土は天日を当てると縮みます。 それが、ひび割れや歪みの原因になるため、急がずゆっくり天日干しします。
素焼きは乾燥を終えたものから、さらに水分を抜くため本焼より低温の 600〜650度で焼く過程です。
焼物には削ったり、彫ったり、土を張り付けたりと造形的な 装飾方法がありますが、それらは成形から乾燥の工程の間で、それぞれに 合ったタイミングで施されます。

下絵付

下絵付

絵付けには、釉薬の下に描く下絵付けと、上に描く上絵付けがあります。
下絵付けは生地を乾燥させて一度素焼きしたものに、コバルト、鉄、銅などの 顔料で直接絵付けをし、上から透明釉をかけます。 誤須と言う酸化コバルトで絵付けすると藍色に、鉄絵で描かれたものは 茶褐色から黒褐色に発色します。

施釉

施釉

施釉(せゆう)は、焼くと溶けて陶磁器の表面にガラス状の膜を作る 釉薬を器に掛ける工程です。
陶器の硬度が増し透水性をなくすとともに、色と光沢などを 陶器に与え装飾的な役割もはたしてくれます。
釉薬の種類は基本成分によって灰釉、長石釉、鉛釉の3つに分けられ、 この基本に鉄、銅、金属などを加えることでさまざまな釉薬ができます。 そして、窯のなかの炎により化学変化をおこし青や黄色に発色します。
同じ釉薬を使っても、生地の成分の違い、釉薬の量、焼成法や燃料で 発色が異なり、陶器にさまざまな個性が生まれます。

本焼

本焼き

本焼には、窯の中の酸素を送り込んで土や釉薬に含まれる 金属を酸化させる酸化焼成と、窯の温度がある程度まで上がったら 窯の口を閉めいぶし焼きにする還元焼成の2種類があります。
金属が酸化すると鉄なら赤く、銅なら緑になります。 そのため、鉄分を多く含む釉薬を酸化炎で焼けば赤みを帯びたものになり、 酸素を奪えば酸化せずに鉄本来の色になります。
1200〜1350度位で焼きますが、その仕上がりの色や表情を思い浮かべながら 本焼するのが焼物作りの

上絵付

上絵付け

本焼したあとに上絵付をします。
上絵付けは、赤絵、色絵、五彩があり、鉄や銅、コバルト、マンガンなどの金属に 鉛、ソーダなどを加え調合したものを絵の具として用います。
色が飛ばないように本焼より低火度の700〜850度で焼き付けて完成です。

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